『文法問題でる1000問』
タイトル | TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 |
著者 | TEX加藤 |
発売日 | 2017年6月 |
ジャンル | TOEIC Part5 問題集 |
収録内容 | TOEIC Part5 文法問題 1049問収録 |
レベル | 中級~上級 |
『文法問題でる1000問』レイアウト
ジャンル別パートは見開き左ページが問題→右ページが解説。模試パートは問題30問→解説30問、という流れです。
画像は旧版のため白黒ですが、新版では多色刷りになっており、その他新版では問題30問の追加と、別冊のランダム順に並べ直した問題が旧版と別の並び順になっています。
『文法問題でる1000問』アプリ版
「abceed」アプリを使うことによって、アプリでの演習をすることも出来ます。また、実書籍を持っていればアプリ版が割引になるサービスもあります。Kindle版もありますが、それよりはこちらのほうがはるかにオススメ!
『文法問題でる1000問』レビュー
とにかくTOEICの文法問題対策においては並ぶもののない素晴らしい問題集です。
本試験レベルの高クオリティな文法問題だけを集めて、それが全部で1049問。全てにちゃんとした解説が付き、語注もあり、ワンポイントアドバイスも。かける労力を考えれば、本書は4980円と言われても仕方ないくらいの作り込まれた問題集。
前半部分は出題形式別に分けられていて、後半は実践的な模試形式。シンプルですがこれほど力のつく問題集はないと思います。
ただし完全に初級者だと問題数のボリュームもあり挫折する確率も高いので、もう少し薄く難易度も低めな問題集をやるといいですが、R350以上の中級者であれば絶対に挑戦すべき一冊。
TOEICの文法問題の出題パターンをほぼ網羅しているので、この一冊を極めればあとは全ては類題か応用問題と思えるようになるでしょう。1049問というのは膨大なようにも見えますが、ここに集約されているパターンを身につければ、本試験や勉強の段階で文法問題はスラスラ解けるようになるはずです。
それはつまりPart7への時間を残すことにもつながってくるわけですから、Part5が苦手な人はもちろん、Part7で全問解ききれないというような人は、この1冊を完璧にやり込むだけで、リーディングパート全体が劇的に改善される可能性が高いでしょう。
『文法問題でる1000問』個人的感想
TEX先生の著書は出版社からの企画ではなく、TEX先生の方から企画を立てて作るらしいですが、それでこの内容を企画して執筆したというのがもう感服です。
TEX先生のネームバリューや作問クオリティなら、もっと楽に売れる本も作れると思うんですよ。それがこの2300円という価格で文法問題を1000問以上作り、きちんと解説を加えていくというのは並大抵のことじゃないと思います。
本書を始めるのにまず躊躇してしまう人が多いと思いますが、高得点を目指すのであれば、いつかどこかで必ず本書をやり遂げてほしいです。ぼろぼろになるまでやり込めば、もうTOEICのPart5はリスニングで言えばPart1のような消化問題と思えてしまうくらいになるはずです。
『文法問題でる1000問』ネット上の評判
でる1000の1049問全部解き終わったーー、平均23/30くらいだけど前より確実にTOEICPart5は得意になったぞ!
— とこだ (@washizukami8119) 2018年7月16日
アビメが届いた。
でる1000の効果が確実に現れてました。
一気に100点ぐらい上がった一つの要因です。#でる1000— JunJun (@esl_jun) 2018年6月18日
昨日から でる1000の「文法問題1000本ノック」をしている。これは薄くて持ち運びしやすいし各ページ9問(1問20秒で解いていけば1ページ3分約電車1駅で終わる構成らしい)答えもすぐ下に書いてるし、やりやすいな、楽しいなぁ。問題も好きだなぁ。
今日は子供の画材セット購入#でる1000 #チョコミント pic.twitter.com/yLUqol99mT
— 房子 (@genuinerosetea2) 2018年5月25日
わたしなどは、勉強はじめたばかりの身にて恐縮ですが。
結果が出る良書です!と、思います。
実は弊社商品サポート担当も公式とでる1000で900点までとりました。といっても、わたしにはまだ難しい😭
ぷーしま先生にサポートしていただける環境があれば、ぜひご活用いただけるかと。羨ましいー😅
— アスク出版 (@eigyo_askbooks) 2018年9月13日
『文法問題でる1000問』おすすめの勉強法
問題集ですから基本的にはひたすら解いていくことになります。模試パートに行くのに自信がない人は、まずは出題形式別のパートだけを先に周回して、パターンを頭に叩き込んでいくという形でもいいでしょう。
また、品詞問題の最後の「発展編」は難易度がかなり高いので、「難しいので進めるのが苦痛…」と思ったら、そこも一旦は飛ばしてしまっていいかもしれませんね。
とにかく問題数が多いので、できる限り自分が挫折しないようなやり方で、一歩ずつ進めていくことが大切です。
本でやるよりアプリ版が合う人もいるので、上手く活用してください。
もちろん一周が終わったらそこで終わりではありません。出題順がランダムになっている別冊を活用したり、逆から解いてみたり、選択肢を覚えてしまっている状態を防ぎつつ、とにかく本書に載っている問題は根拠もつけて秒殺できるくらいに極めてください。
ちなみに、出題パターン等以前の英文法自体に少し不安が有る方には、管理人おすすめの文法スパルタコースがありますw
前回おすすめした『リーディング解答力』と本書の「黒本ダブル盛りセット」です。
【レビュー】イ・イクフン『極めろ!リーディング解答力』の内容・レビュー・おすすめの勉強法
『リーディング解答力』も600問近い問題が掲載されており、同じくらい分厚いです。ですがこの2冊をきっちりやり込めば 初級レベルの人でもPart5の文法問題は95%は解けるようになるでしょう。
もちろん分厚い本をやるのが辛い人にはスパルタコースはおすすめできないですけどね(ヽ´ω`)
『でる1000』に話を戻すと、とにかく、1000問というのは膨大な量に感じて挫けそうになるかもしれませんが、「そのかわりにこれ1冊だけで済む!」と思って、気合でやり抜いてほしいです。