【レビュー】神崎正哉・TEX加藤『読解特急3上級編』の内容・レビュー・おすすめの勉強法

『読解特急3 上級編』

タイトル 新TOEIC TEST 読解特急3 上級編
著者 神崎正哉・TEX加藤・Daniel Warriner
発売日 2011年9月
ジャンル TOEIC リーディング Part7
収録内容 Part7 100問
レベル 上級~

 

『読解特急3 上級編』レイアウト

すべて見開きの1パッセージ+次ページ見開きで5設問という構成になっています。解説や語注などはいつもの読解特急シリーズと同じ。

 

『読解特急3 上級編』レビュー

シンプルに「上級編」としてあるだけですが、この読解特急3はシリーズの中でも異質。それゆえに読解特急シリーズの中ではあまり評価も芳しくない一冊でした(Amazonでも読解特急シリーズにしては珍しく☆3.7)。

 

どういうことかというと、もちろんTOEICの形式を逸脱してはいないのですが、本書は英文を実際の英語記事から持ってきて構成しており(引用元も表記)、英文のレベルがかなり高いものとなっています。サンプルで掲載した1文を読んでみてもわかるでしょう。

そしてシングルパッセージとしては分量も多く、さらには選択肢も長ったらしくてややこしい(笑)と、まあPart7が苦手な人は避けたいような問題が並んでいます。

このレベルの問題が本試験で出たら、「おかしい!」とはならないものの、「あれはかなり難しかったね…」と話題になるレベルの問題が20セット100問収録されている、と思っていいです。

 

前書きにもあるように、本書が作られた背景としては、当時Part7が難化傾向と言われており、それに対応した「高地トレーニング」をするためということです。

しかし管理人個人的にはこの「高地トレーニング」というのは難しいと感じていて、問題を本試験から外れた方向に難しくすることはあまり意味がないと思っています。そして本書は若干そのきらいがあるんですよね…

 

Part7の難しさ

というのは結局、TOEICにおけるPart7の難しさというのは、たとえ問題文が日本語で書いてあっても引っかかってしまうような選択肢の作り込みや、複数箇所参照、情報の欠落など、色んな部分に仕込まれている罠がメインです。

ですが、本書は高地トレーニングということで、その部分の作り込みではなく、文書そのものを難しくする方向に持っていってしまってるんですよね。

そして実際の英文記事を元にしているため、TOEIC本試験でありがちな不自然な抽象度の高い言い回しや、情報の欠落などがほとんどないので、「文章は難しいけどちゃんと読めばそのまま普通に解けてしまう」という、TOEICの再現度としては高くないものになってしまいます。

こういう問題は200x年代の古いTOEIC模試などでありがちな、「形式だけTOEICだけど全然傾向が違う!」みたいなパターンで、それが特急シリーズとして出てしまうんだからある意味面白いものです。

 

TOEIC対策と考えなければ…

ただ、本書はTOEIC対策本という部分を離れてみると良書ではあります。

実際の英文記事から作成された本文は色々な話題を取り扱っており読んでいて面白いですし、なにより企業名等も全部実在のものを使用しているため、問題を読んでいて興味が湧いたら、その話題をそのままググれば更に詳しく調べることができてしまいます。

これは普通のTOEIC問題集ではありえないですよね。

 

文章の難易度も難しすぎるほどではないため、artcle問題が苦手な人にとっては、文章を読む練習になりますし、実際の英文記事への入り口のように使ってもいいと思います。

 

チャレンジしてみよう

というわけで、個人的にはTOEIC対策として不要であるとは思うのですが、上級者、もしくは中級者の方で難し目の文章にチャレンジしてみたいという人であれば、挑戦するのはとてもいいことじゃないかと思います。

 

なにより、読解特急シリーズを解き進めていって、1,2,4,5を終わらせたのに3だけ抜けてるものちょっと気持ち悪いじゃないですか(笑)。読解特急シリーズ制覇の最後の山として、楽しんでみるのもありですね。

 

『読解特急3 上級編』ネット上の評判

 

 

『読解特急3 上級編』のおすすめの勉強法

本書に関してはあまりTOEIC対策ということを意識せず、本文を楽しんで、設問はちゃんと読めているかのチェックテストくらいに考えておけばいいと思います。

神崎正哉・TEX加藤『読解特急3』

821円
7.5

難易度

9.0/10

頻出度

6.0/10

ボリューム

7.5/10

価格

8.0/10

総合評価

7.0/10

Pros

  • 文章が面白い
  • 高難易度文章に挑戦

Cons

  • TOEIC対策としてはイマイチ