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英単語学習アプリ「金のフレーズ2」
2012年に発売されて以来、TOEIC特急シリーズの「金フレ」はTOEIC対策における最高の単語集の地位を維持し続けてきました。
著者のTEX加藤氏は990点を50回以上取得、30連続以上の990点などの記録を持つ、問題作成者を除けばおそらく「日本で一番TOEICを知る男」です。
本試験での的中率や使いやすさも、amazonのレビューを見れば一目瞭然。そんな「金フレ」につい先日、待望の学習アプリが登場しました。
今回の記事では、その「金のフレーズ」のアプリをご紹介したいと思います。なお、「金のフレーズ2」が最新版のアプリで、改定前の旧版アプリは単なる「金のフレーズ」というアプリになります。購入の際には間違えないようにしてください。また、本アプリはiPhone/iPad版のみとなっています。
トップ画面
アプリを開くと、レベル別のカテゴリと、単語帳学習、リスニング学習のパネルが表示されます。ここが基本画面。
演習メニュー
レベル別のパネルをタップすると、演習メニューになります。
中はセットに分割されており、1セット10問の構成なので、600点レベルなら全40セット。「Set 1」をタップしてみましょう。
学習メニューは3種類
学習モードは3種類あります。
- 「フレーズを覚える」…単純に単語を順に見ていって眺めて覚えるもの。
- 「覚えたフレーズを確認する」…基本的には「フレーズを覚える」と同じだが、日→英、英→日、の他に、音声→英&日という確認ができることと、正解したかどうかマークできる機能がある。
- 「問題にトライする」…おそらくみなさんもこれ目的でアプリを使うであろう、問題演習機能。
以下、画面写真付きで順に各モードを詳しく見ていきます。
①フレーズを覚える
学習の開始前に設定外面になる。英文→訳or訳→英文、の選択と、音声の速度、そして表示設定をすることができます。
表示設定の「フレーズを表示」がONになっていると最初から英文も訳文も表示されている状態になるので、おすすめは「表示」2つともOFF。
学習をスタートすると(画面は日→英設定)、最初に訳文が表示され、下部ボタンをタップすると英文が表示されます。そこから「さらに表示」をタップすると、
単語の詳細と、TEX加藤先生のひと言コメントが表示されます。これは実本と同じものです。このようなコメントが記憶の引っ掛かりになったりするため、実は結構重要。
「フレーズを覚える」モードでは、単語カードのような感じでこれを10問1セットで進行していくことになる。このモードに関しては、実際の本のほうが覚えやすい、という人もいると思うので、好みが分かれるかもしれないですね。僕もこのモードは使っていません。
②覚えたフレーズを確認する
続いて2つ目の学習モード、「覚えたフレーズを確認する」です。まずは同様に設定画面。
似たような設定画面ですが、「フレーズ音声からフレーズ」が加わっているのがわかります。
また、下にスクロールすると「絞り込み」メニューがあり、マークした問題や不正解だった問題のみを出題したり、セット内の問題の順番も変更できます。
学習画面はこんな感じ。
基本的には「フレーズを覚える」と差はないですが、単語がわかったかどうかをマルバツでチェックする事ができます。これを基準に2回め以降は、出題範囲を絞ったりすることができます。
また、左下のペンのマークを押すと問題をマークすることも可能です。
③問題にトライする
ここがやはりアプリのキモ。「暗記は本でしたい」という人も多いでしょうが、こういう問題演習はアプリでなければ出来ませんからね。では、見ていきましょう。
「問題にトライする」の設定画面はシンプルで、問題の種類も英文穴埋めしかない。が…ここで注目なのはやはり、解答方法。
なんと、手書きorキーボードで単語を直接入力する方式なんですよねこれはこの手のアプリではありそうで意外にないかもしれません。
単語学習アプリは4択クイズのものが多く、手軽でも、選択肢で意味を覚えてしまったり、ひどいものでは自動生成の選択肢で、あきらかに変な選択肢が並んで、消去法で簡単に解けてしまったり答えが二つあったりして勉強にならなかったりします。でもこれなら…
きちんと単語を記憶していないと解けないので、かなり歯ごたえがあります。
しかも手書き認識で回答することによって、「書いて覚える」学習にもなり、インプットとアウトプットが同時に出来てまさに一石二鳥。
単語を書いて回答するのは難しいと思うかもしれませんが、全部入力して正誤判定をするのではなく、一文字ごとに正解で先に進めるようになる方式なので、きつすぎることはありません。
例えば”anyway”なら、aを入力すると次のnを入力できるようになる。aの次にn以外の文字を何度入力しても3文字目には進めないので、途中まで出てくるが語尾がわからない、というようなときにも途中までは正解していることがわかり、なんとかして思い出す、というように脳が動くため、正解できなかった場合でもかなり記憶に残る仕組みとなっています。
1セット終了後は結果画面になり、ここで気になった問題などをマークできます。あとは学習したいセットをどんどん進め、毎日復習してやり込むだけですね!
単語帳機能
さて、レベル別パネルの学習メニューを紹介してきましたが、トップメニューからは他にも「単語帳」機能があります。
使い方はタップして開いてみれば直感的にわかりますが、
金フレの掲載単語が一覧でパネルのように表示されます。間違った問題やマークした問題はそれぞれのマークも表示されており、どの単語の学習状況がどういう状態なのかがひと目で理解できます。もちろん単語のパネルをタップすれば、その単語の詳細も確認可能。
まとめ
ここまで紹介してきた金フレアプリですが、本だけしか持ってない人はアプリを、アプリだけしか持ってない人は実本も買うことをおすすめしておきます。
やはりインプットには実本のほうが便利な面もありますし、書き込みなどもできますからね。基本的には実本で学習→アプリで復習・演習の流れを取り、暗記できている部分が増えてきたらアプリ比重を高めるといいと思います。
不正解単語で絞り込んで演習、などはアプリのほうがずっと簡単にできますからね。
というわけでぜひみなさんもこのアプリを試してみてください。「金のフレーズ」だけでTOEICは900↑は問題なく狙えるので、色々な単語集を買ってみてどれも中途半端にするよりも、これに絞ってマスターしてしまいましょう。