『基礎英文問題精講』の内容・構成
タイトル | 基礎英文問題精講 |
著者 | 中原道喜 |
発売日 | 2004年9月22日 |
ジャンル | 大学受験 構文参考書 |
収録内容 | 「構文編」例題40文・重要類題33文・練習問題40文 「文脈編」例題20文・重要類題6文・練習問題20文 「応用問題編」例題20文・練習問題20文 「演習編」例題30文 |
対象レベル | 大学受験基礎 |
『基礎英文問題精講』レイアウト

見開きで1セクションとなっており、例題~例題の解説~訳文~重要問題となっています。語注や構文解説が目に入ってしまうので、できればページの下の部分を隠して演習したい。
『基礎英文問題精講』レビュー
英語の構文集。
構文集というとざっくり言って、ひと目で構成が取りづらいような複雑な構文を集めているものと、イディオム的な「知ってれば読める」系の構文パターンを集めているものがありますが、本書は後者です。
「It…for…to」構文や「Not only…but also…」など、初心者がまず知っておくべき、決まり文句とも言える英文の表現パターンを各種まとめています。
またそれだけでなく、例文もすべて大学入試から取ってきているので、「速読英単語」のように、必須の単語・熟語を構文と同時に学ぶことができます(ただ当然だが網羅性はない)。
逆に、難解構文の解説のような、文型的・構文解析的な解説は少なめのため、できればそういう観点での「構文」は他の参考書(「基本はここだ!」「ポレポレ」等)で補完したいところです。
また本書は「構文編」のクオリティと密度が素晴らしいので、時間が足りなく省エネ対策で済ませたい人には「構文編」のみをやるという使い方もできます。これは僕が考えついたことではなく、受験法研究でおなじみの和田秀樹先生おすすめのやり方です。
『基礎英文問題精講』ネット上の評判
英語ガチりたい人は単語帳は適当に合うの見つけて「英文読解入門 基本はここだ!」っていうの終わらせてから「基礎英文解釈の技術100」もしくは「基礎英文問題精講」ってのやって「ポレポレ」ってのやったら勝てるよ
— 楓 希 (@770aisle) 2018年5月9日
英語なんて基礎英文問題精講がちゃんと解けたらどこの大学でも通じると思ってます。
ただ、去年はそれで演習量が足りない人がいたので、ポレポレあたりをやろうかな、と思ってるだけです。
— しゃべくりいろは (@irohaforcom) 2018年5月6日
基礎英文問題精講いいよねもうあげちゃったけどノートはまだ取っといてる
— 樹海ン (@jukain_jukai) 2018年4月30日
『基礎英文問題精講』のおすすめの勉強法
構文学習用英文集なので、基本的には『速読英単語』の構文版と思って使うといいでしょう。
つまり、英文を見て文章の構造がわかり、意味がわかり、出て来る単語を覚えればOK。
そのためには1回やって「なるほど~」で終わらせずに、何度も繰り返して、できれば音読などするとさらに良し。ただしこの本の欠点としては音声CDが無いこと…。その為音読が少しやりづらく、リスニングの勉強を兼ねることができないのは最近の本と比べると、少し残念。この辺は名著ですので今からでも別売りCDや音声ダウンロード、アプリなどがほしいです。
上でも書きましたが、もう一つの特徴として…もちろんすべての問題をやることができれば難関大学の英語までバッチリ対策できますが、そこまでは求めていない、時間が足りないという人のために、この本は「いいとこ取り」とでも言うか、コスパが良い勉強法ができてしまいます。
具体的には「構文編」の例題40と解説のみを演習。各セクションの「重要類題」も飛ばすというやり方で、特に重要な英語定形表現が手早く学べます。これらの表現は英文読解に必要なだけでなく、特に大学受験であれば穴埋め問題などでも頻出です。
音声の問題もありますし、個人的には本書をやる場合はこの方法でやるのが一番効率よく学べる方法だと思っています。もちろん高1生・高2生・趣味学習者であればまるまるやったほうが良いですけどね(^_^;)