TOEIC公式問題集のおすすめの使い方・学習方法やそれぞれの難易度を解説します!

TOEIC公式問題集のおすすめの使い方・学習方法やそれぞれの難易度を解説します!

TOEICを詳しく知っている人に重要な参考書・問題集を聞けば、「公式問題集」が最重要である、ということにはほぼすべての人が賛成すると思います。

ではなぜTOEICではそれほどまでに公式問題集が重要視されるのでしょうか?今回の記事では、公式問題集のおすすめの使い方や、それぞれの難易度などについてだけでなく、その部分についても解説したいと思います。

ただ、そんな細かいことは気にせずとも普通に公式問題は勉強するよ、と言う人も多いと思いますので、一番最後の項目で解説していますので、興味がある人だけ読んでみて下さい。

 

TOEIC公式問題集を使ったおすすめ学習方法

TOEIC公式問題集というのは、この記事の最後でも解説しているように、試験対策において最重要レベルの問題集です。これをしゃぶりつくせるかどうかで、目標点数を達成する早さがかなり変わってきます。

ですが、どうしても資格試験などにおいて公式本というのは「最後の仕上げ」に解いてみておしまい、というような使い方をする人が多いことは事実です。ですので、この記事ではそれぞれのレベルにあわせた活用方法をご紹介します。

もちろん初心者が上級者向けの使い方をしたらダメとかではないので、自分にあった使い方を試してみてくれると嬉しいです。また、公式問題集は形式としては模試なので、以下で解説する勉強法は、公式問題集以外の模試でも同じように使えます

 

 

公式問題集・模試の演習ペース

初心者向け:バラバラでいいのでとにかく少しづつ進める

スコア目標が400~600点くらいまでの初心者の方にとってこの公式問題集を進めるのに一番抵抗があるのは「模試形式」である部分だと思います。

やり始めると中途半端にはできないですし、でも2時間あってもとききれない本試験とおなじボリュームのものを手を付けようとしてもなかなかやる気が起きないですし、結局買ったままで1問も解かずに本棚にしまっている人も多いですよね。

ここで発想の転換をしてほしいのは、「かならずしも模試として解く必要はない」ということです。

通して1セット解いてみたり、時間をはかってやる必要は全くありません。重要なのは「1問でもいいから解くこと」です。1問ごとに解説を見ても構いませんし、3問だけとか、長文1セットだけでもいいので、とにかくやってみましょう。

Part3,4なんかは初心者の方ではやる気すら出ない人も多いでしょうから、最初に答えを見てしまって、スクリプトを見ながら音声を聞いて確認する、というやりかただっていいです。

とにかく公式問題集をどんな形でもいいから最初から最後まで通して確認することが第一です。

「せっかくの模試形式なのにこんな実力がない時点で使ってしまってもったいなくない?」「力がついた後に本番と同じ形式でやったほうがいいのでは?」と思う人、それは逃げです。

そうではなく、「公式問題集を使って実力をつける」ものと考えて下さい。

公式問題集は目標の点数を取るために何度も繰り返ししゃぶり尽くすものです。最初の1回を本番と同じ形式でやろうがやるまいが結局最終的には答えを覚えるくらいになってしまいますし、本番と同じ形式で試せる模試はいくらでも市販しています。

でも、暗記するくらい繰り返す価値のある問題集というものは多くはありません。そして公式問題集はその価値がある問題集です。

 

中級者向け:少しつづ本番に近いような解き方にする

730~800点目標くらいの中級者の方でも、時間をはかって解く本番のようなやり方は大変だと思います。もちろんできればそれに越したことはないですが、それで結局公式問題集をやるのに抵抗を感じてしまうよりは、どんな形でもやったほうがいいのは同じです。

これくらいのレベルの人におすすめなのは、パートごとにある程度区切りを入れてまとめて演習すること。たとえばPart1&2だけ、Part3だけ、Part4の5問だけ、などのように区切ってやればそこまでまとまった時間もいらないです。

特にリスニングは本番ではパートごとに区切られつつ強制的に45分間継続するわけですから、全部通しではなくてもある程度はカタマリで続けて問題を解くようにはしたいところです。

ただ、追いつかなくなったときには音声を止めて解答をしてから続きに行く、などは柔軟にして構いません。リスニングの後半で混乱してわからなくなってしまったままただマークをする、というのは勉強のときにはあまりやる意味がないですからね。

 

上級者向け:基本は本番形式だが、分割も

正直900以上を目指すような人は自分の勉強法を確立している場合がほとんどですので、あまりアドバイスは必要ないかも知れません。が、他人にやり方も一つの意見として参考になるかも知れないので書いていきたいと思います。

基本的にはこれくらいのスコアになってくると本番形式で時間をはかって解くのもそこまで苦ではないと思います。ですのでできれば本番と同様の演習が理想

ですがやはり演習時間2時間+答え合わせ・見直しの時間で2時間半~3時間程度を確保するというのは、特に社会人であればなかなか大変ですよね。そこはもう臨機応変にやっていいと思います。

 

ただし、新規の模試はなるべく通しで時間をはかって演習する

ここは意識したほうがいいかと思います。スコアが900点越えとなってくると、基本的に本試験で時間はぴったりか数分余る程度になると思います。

そこで問題の難易度が高めのときや焦ってしまったばあいに、終盤のPart7で5問、10問と解答できなかった場合などはその公開テストがまるまる無駄になってしまう可能性があります。

ですので、900点以上を目指す場合には回答時間のペースなどを意識するためにも、初見模試に関しては時間を確保して、本番の時間制限でやりたいところです。最低でも、Lまるごと/Rまるごとの単位では演習したいですね。

 

逆に言えば目標がまだ800点台の人は、20問残してしまうなど極端に時間が足りなくなる人を除いてはそこまで時間を意識しなくても大丈夫です。知識が増えて簡単なpart5やpart7などがひと目で解けるようになってくれば、自然と全体的に早く解けるようになってきます。

 

公式問題集・模試のパート別学習ヒント

Part1 全ての選択肢について理解する

Part1というのは出題パターンも限られていて6問しかないぶん、本番では確実に満点を取りたいパートです。ところが写真を用意しなければいけないなどの問題から、なかなかpart1についてはたくさん掲載している参考書なども少なく、演習量を増やすことができません。

そこでオススメなのが、公式問題集のpart1すべての選択肢をきちんと理解することです。

正解選択肢だけをチェックして終わってしまう人がほとんどだと思いますが、実はこの間違いの選択肢も文法的におかしいものなどは使われておらず、全てが、「写真が別なら正解選択肢に成りうる」ものです。

ですので、間違いの選択肢についてもそれぞれ意味を理解し、「この選択肢ならどういう写真になるだろう」と考えるようにすると、公式模試4冊8セットの48問が、実質的には192問分の解答パターンとして学習できます。この192パターンを把握しておけば、かなり正解率の上昇が見込めます。

 

Part2 いつでもどこでも勉強

Part2というのは、TOEICで唯一、手ぶらで勉強できるパートです。もちろん初見で解いた場合には答え合わせをしなければなりませんが、何周かすれば基本的には音声を聞く=答えの確認、みたいなところがあると思います。

これを利用して、Part2が苦手な人は公式問題集のPart2音声だけを集めたプレイリストを作っておいて、移動中や合間の時間などにはひたすら聞いて勉強するのが良いでしょう。

この時にPart1と同じように、間違えの選択肢についても意味を理解するようにすれば更に学習効率は上がります。

また、Part2は短い会話の応答で、これの発展形がPart3です。Part3を解くのが難しいというレベルの初心者の人は特に、Part2をやり込むようにして下さい。

 

Part3&4 リスニングがわからないときはスクリプトを読む

Part3&4でありがちですが、初心者の方で何度リスニングをやっても答えを探すのが難しい、と言う場合があります。この場合には、スクリプトを読み、Part7のように回答根拠を探して正解できるか試してみたほうがいいかも知れません。

当たり前ですが、おとなになってからの語学学習では、読んで理解できない文章や単語を何度も聞き返したところで意味はわかるようにはなりません。もしこの状況であればまだ英語に関して力不足ですので、公式問題集のpart3&4全てについてスクリプトを読んで意味を理解し、知らない単語、フレーズが無いくらいにしてしまいましょう。

 

Part5&6 文法問題を集め文法問題集を作る

Part5&6に関しては特に何度も演習を繰り返し、出てくる用法などは完璧にしておきたいです。そこで、コピーを取るなどして、Part5&6だけを単体で持ち歩いて、細切れ時間などに少しでも演習できるようにしておくといいでしょう。

特にPart5は慣れていれば問題の9割は反射神経で解けるくらいになります。例えば

Both A ___ B というような問題はほとんどの人が反射神経で解けると思いますが、知識を増やしていくとこの即答パターンが増えていく、というイメージですね。

この「文法問題集め」は公式問題集に限らず、様々な模試を集めていって、ノート一冊まるごと自分のオリジナル問題集を作るくらいにするとなお良いです。

 

Part7 正解の根拠だけでなく、復習ではできる限り不正解の根拠も探す

これはちょっと初心者の方はやる必要がないかも知れませんが、中級者以上の方は試してみて下さい。解く段階では必要ないかも知れませんが、全部の選択肢について、「この選択肢は本文のここに対応している」というのを復習のときには確認してみましょう。

その設問の意図やひっかけなどの構造を意識できるようになり、問題を作っている側の考えがわかるようになってきます。

ちなみに、全く対応がないでたらめな選択肢というのもたまにあるので、厳密にはやらなくても大丈夫です。

 

TOEIC公式問題集全体として

出てくる単語は基本的に全部覚える

固有名詞以外などで公式問題集に出てくる単語でわからないものがあれば全て理解できるようにしましょう。といってもそれほど大変なことではなく、例えば単語集の「金フレ」「銀フレ」を手元においておき、わからない単語があればマークしておく、などでも十分です。TOEICに出てくる英単語はかなり限られているので大丈夫です。

 

Part5&6の復習は文法書・文法参考書を手元に

この手の公式本にありがちですが、解説の部分が少し不足気味です。それでもLパートやPart7は日本語訳と正解があればほとんどに人は困らないと思いますが、文法部分についてはやはり参考書などで確認し、わからない場所があれば詳しく理解して潰していくほうが良いでしょう。

 

難易度は気にしない

それぞれの公式問題集ごとに難易度を解説する、と書きましたが、実はここはあまり気にしなくて良いと思います。というのは、公式問題集を「初見で解いてみたスコア」ははっきり言ってどうでもいいのです。

そうではなく、公式問題集に出てくる表現や問題パターンをどれだけ頭に入れられるか、それが重要なので、どれが難しめでどれが簡単で…ということを気にする必要はありません。本番の公開テストでも難易度にばらつきはありますから。

ただ難易度は別として、試験の傾向を反映しているかどうかという点では最新のもののほうがより最新の傾向に近いと言えます。ですので、1から順番ではなく、最新の公式問題集のほうから解いていくやりかたをおすすめします。今なら3→2→1→新形式対応、ですね。

 

 

おまけ・TOEIC公式問題集はなぜ重要か

TOEICの「出題範囲」

いくつかの理由がありますが、この公式問題集というのは、他の資格試験や受験などの「過去問」に近いものであると思って下さい。実際には過去問ではなく新規に作られたものなのですが、制作のプロセスなどは公開テストと全く同じで、「公開テストそのものだけど、実際には使われなかったもの」というように考えてもいいでしょう。

全ての資格試験や受験でもこのような問題集というのは大事ですが、TOEICではそれ以上に重要です。なぜなら、TOEICは「出題範囲」がかなり絞られたテストであるからです。

 

もちろん、試験の運営が「この単語は出ます」「このような話題は出ません」のように公式にアナウンスしているわけではありませんので、カッコ書きで「出題範囲」としました。

しかし、TOEICに詳しくなればなるほど、TOEICというのはビジネス英語全般ではなく、かなり限られたシチュエーションでのビジネス英語に絞られたテストということがわかってきます。

だからこそ他の資格試験などとは違い、TOEICでは試験の後に問題が回収されるし、過去問などの販売もしていません。試験に使用後であっても、問題の漏えい等が起きないように管理されています。

公開テストを直近20回分も集めれば、それだけでかなりの試験対策が打ててしまうからです。

 

TOEIC参考書の「再現性」

それらの理由から、TOEICの参考書では「再現性」というものが売り文句となっており、とても重要視されています。

本試験で実際に出たものが再度形を変えて(あるいはそのまま)出るようなこともありますし、「同じ様な文章」「同じ様なシチュエーション」というのはそれこそ公式問題集からだけでも発見できると思います。

とにかく「実際の試験を限りなく再現(全く同じだと漏洩になるのでうまく工夫してw)」できているかというのが得点に直結するわけです。

そうなると、公式問題集は「TOEICそのもの」なのですから、この点においては最強ですよね。公式以外の問題はどうしてもブレが生じますし、試験問題が公開されていないということもあり再現性も100%にはできないわけですが、そこは公式に出ている問題集の特権というわけです。

 

リスニング対策に実は重要「ナレーター」

この再現性というのはなにも文法問題や長文だけでなく、リスニングにも関わってきます。特に公式問題集が強いのは、「ナレーターが本番と同じ」ということです。

TOEICを複数回受けたことがないと気づかないと思いますが、TOEIC公開テストのリスニングの吹込みを担当するナレーターは多くて7~8人程度の人が固定で回しています。

リスニングというのは英文内容だけではなく、それぞれの話し手の喋り方の早さやテンポ、クセでも聞き取りやすさがかなり変わってきます。そして公式問題集のリスニング部分のナレーターは実際の公開テストのナレーターと同じなのです。

他社の参考書・模試がどれだけ公開テストに近い問題を掲載できたとしても、このナレーターの部分だけは再現できません。ここも公式である特権です。本番と同じナレーターの声やしゃべりに慣れることによって、かなり点数が変わってくる人も多いでしょう。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。公式問題集の使い方とともに、その重要性についてもご理解いただけたら幸いです。

TOEICにおいて公式問題集というのは、バイブルのような扱いと考えて問題ありません。990店を目指す上級者では、日本の公式問題集に収録されていないものを求めて、韓国で出版されている公式問題集を買う人も多くいます。

それほど試験対策の観点としては重要です。

モチベが上がらない人は、公式問題集というのは「本来手に入らないはずの本番問題」がこっそり手に入るようなものと考えてみましょう。もしそういう物が手に入る状態であれば、絶対にやり込みますよね。

もちろん実際には、自分だけでなく誰でも買えば手に入るわけですが、TOEICに詳しくない人ほど、「公式の本は無味乾燥で分かりづらそうなので、カラフルで楽しそうに解説している参考書をやればいいや」「ボリュームが多くて大変だから参考書だけやって、あとはぶっつけ本番でいいや」と思ってしまいがちです。

そうではないことに気づくことができ、公式問題集をしゃぶり尽くすようにやり込むことができれば、あなたは目標点数に向けて二歩も三歩も前進できるはずです。

 

販売中の公式問題集一覧(2018年4月現在)